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正しい評価
では、正しい評価は? いくつかの点を述べよう。
(1) 測定位置
孫正義の(読者の) twitter で知ったことだが、放射線の測定位置の問題がある。
孫正義が自分で測定した値は、政府の測定値よりも、2倍ぐらい高い。「政府の推知はインチキでは?」と疑ったようだが、実は、政府の測定値は、地上 20メートルの高さという、非現実的な位置の数値だ。
→ http://blog.livedoor.jp/arbu/archives/3022822.html
→ http://ameblo.jp/fx1800/entry-10872957856.html
→ http://rubese.net/twisoq/target.php?tag=tochigi&id=61660682491408384
こんな高所での数値には、意味はない。(人間が地上 20メートルの高さを飛ぶのでなければ。 (^^); )
地上1メートルという現実的な高さでは、政府の測定値の2倍程度の値になるようだ。
さらに言えば、地上1cm の高さでは、さらに何倍かの数値になるようだ。
→ 福島市民の実測値
空気中の放射性物質というのは、重たい分子の粉末みたいなものだから、たとえ塵状に浮遊しても、重さゆえに地面のあたりまで下がる、ということは、十分に考えられる。
特に、畳に寝ている人の場合には、測定値の10倍ぐらいの放射線を吸い込んでいると思った方がよさそうだ。
いずれにせよ、政府の値は、そのままでは額面通りに受け取れない。何倍かに修正した値が、真実の値である。
(2) 危険か否か
では、(1) によって修正(補正)すると、どうなるか?
まずは、前項の地図を見てほしい。
→ 前項
現在値 (1) の地図を見ると、飯舘村よりも少し南側で、30μSV (マイクロシーベルト)の領域があるとわかる。この値は、人体にとって危険になりかける値だ。しかも、(1) によれば、地上1メートルにおける値はこの2倍程度と推定(補正)される。つまり、実際は 60μSV 程度だ。とすれば、ここでは危険性はいくらかあると認められる。
ただ、これは瞬間的な値だから、そこをさっさと離脱すれば、別に問題はない。
次に、年間積算値 (2) の地図を見ると、いっそうはっきりとしたことがわかる。さらに、「警戒区域」「計画避難区域」を示した地図を参考に、区域と測定値を重ねた図を見よう。
→ 区域と測定値を重ねた図 (読売) ,(朝日)
この図を見ればわかるように、飯舘村よりも少し南側(警戒区域の外側で,計画避難区域に当たる部分)で、100~200 mSV(ミリシーベルト)の領域がある。(1) によれば、地上1メートルの値はこの2倍程度と推定(補正)される。つまり、実際は 200~400 mSV程度だ。この値は、明らかに危険水準に達している。相当危険だと言える。
→ Wikipedia
さらに言えば、ベッドに寝る場合はともかく、畳の上で布団に寝る場合には、寝ている間にかなり高濃度の放射性物質を吸い込んでいるはずだ。相当、危険度は高い。
というわけで、計画区域の外側でも、かなり危険な地域がある。
ただし、である。幸いなことに、この危険な地域には、人家がない。
→ Google 地図
人家のある地域ではどうか? 飯舘村よりは、南相馬市の西南部が危ない。馬場温泉のあたりは 100 mSV ぐらいになるかもしれない。なのに、このへんには、人家がいくらかあるようだ。警戒区域の外側であっても、退避した方が良さそうだ。
仮に、「福島の放射線なんて、たいして問題じゃないのに、みんな騒ぎすぎだ」と思う人がいれば、馬場温泉で数カ月を過ごすといいだろう。帰るころには、リンパ球減少などの症状が出るかもしれず、貴重な人体実験になる。是非、人体実験をしてほしいものだ。 (^^);
(3) 現在と将来
実を言うと、真に問題なのは、現在の放射線量でもなく、今後の年間放射線量の推定地でもない。では、何か? 「将来の危険性」である。具体的には、福島の原発がふたたび暴走する危険性だ。
福島の原発は、現在は小康状態を保っている。4月25日には4月上旬の 100分の1まで減ったという測定値もある。
→ 読売 2011-04-27
しかしながら、今はそうでも、将来も小康状態を保つという保証はない。まったくない。現在の福島は、不安定な状態にあり、いつまた暴走してもおかしくない状態だ。「必ず暴走する」とは言えないし、たぶん暴走しないだろうが、それでも、「暴走する可能性はいくらかある」と言える。あるとき突然、爆発が起こって、放射性物質を大量にまき散らしたとしても、別に不思議ではないのだ。
その意味では、「静岡に地震が起こって浜岡原発が放射性物質をまき散らす」という可能性よりも、はるかにはるかに高い可能性がある。
比喩的に言えば、飯舘村の近辺に住むということは、ギロチンに首を載せているような状態だ。「ギロチンには紐が付いています。紐は切れません」と保証されても、どこかから矢が飛んできて紐を切る可能性だって、なくはない。地震でギロチンが揺れて、ギロチンの葉が落ちてくる可能性だってある。とすれば、ギロチンに首を載せるなんて、恐ろしくてできないはずだ。
そして、飯舘村の近辺に住むということは、ギロチンに首を載せるも同然だ。そんなことをするのは、阿呆だけだろう。さっさと首をギロチンからはずした方がいい。つまり、危険性のある地には、住まない方がいい。
というか、事故が起ころうと起こるまいと、原発のそばにはもともと住むべきではないのだ。特に、半径 20 km の圏内では。
飯舘村のあたりは、「もともと住むべきではない」とまでは言わないが、福島原発が暴走したあと、今なお不安定な状況である以上、もはやそこは人間が住む土地ではないのだ。(今後数年間は。)
Tea Kichijyoji
Wed
Apr
27
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